メニエール病

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メニエール病とは

過労やストレス、睡眠不足に要注意

メニエール病は難聴や耳鳴り、耳閉塞感(耳が詰まった感じ)等の症状と共に、回転性のめまい発作を繰り返し起こす病気です。発症する人のほとんどに、睡眠不足や過労、ストレスがあるなどの共通点があります。

聴覚の神経がある内耳にはリンパ液がありますが、内耳の蝸牛にリンパ液が増え過ぎた結果、内リンパ水腫という状態になります。リンパ液のバランスが崩れることにより正常に蝸牛が機能しなくなると神経伝達がうまくいかなくなり、聴こえの働きや平衡感覚の働きに影響を及ぼすことが分かっています。

このような状態になる原因としては、過労やストレス、睡眠不足などが挙げられます。

メニエール病は、きまじめな方、几帳面な方、インテリジェンス(知性)の高い方に多いと言われています。

メニエール病の症状
  • 耳が詰まった感じがする(耳閉塞感)
  • 耳の聴こえが悪い(難聴)
  • 耳鳴り
  • めまい
    – グルグル回る激しいめまい(回転性のめまい)

以上のような症状がみられます。

また、めまいの症状と併発して、吐き気・嘔吐・頭痛などが起こることもあります。

めまい発作が起きたらすぐに横になりめまいが落ち着くのを待ちましょう。

発症の特徴

耳の聴こえが日によって変わります。めまいが起こる前に、耳が詰まってきたり耳鳴りの症状がみられることも多いです。
吐き気や嘔吐、めまいの症状は、30分間から数時間程度続く場合があります。

メニエール病は繰り返し発症し、毎日のように起こす方から数か月や数年に一回程度の方など、発症頻度には個人差があります。
めまい発作を繰り返し起こすうちに聴力が悪くなってしまうことが多いので、気になる症状がでたらすぐに受診しましょう。

メニエール病の検査・治療

検査

聴力検査

メニエール病を発症する際は、めまいの症状が継続的に続いたり、繰り返し発症した際は聴力の低下がみられます。
定期的に聴力のチェックをしながら、体の状態を確認することが大切です。

眼振検査

眼振とは、めまいを発症している際の「目の動き」をいいます。
頭や体を動かして体勢を変えた際に、目がどのような動きをするかを検査します。
眼球の揺れを確認することで、病状を調べていきます。

治療

点滴・静脈注射の投与

下記の成分が含まれている点滴、又はめまいを改善する静脈注射をおこないます。

  • ビタミンB12製剤:内耳に有効な成分が配合されています。
  • 循環改善薬:内耳の血行を良好にします。
  • ステロイド剤:急な神経障害を改善させます。
利尿剤の内服

内耳にたまったリンパ液の排出を促します。

その他

めまいを改善する薬やめまいを予防する薬、吐き気が強い場合は吐き気止めも処方いたします。

ステロイドの内服について

ステロイドは副作用(胃痛・血圧が高くなる・血糖値が高くなる・ニキビができるなど)が出ることがあるお薬です。
持病(胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、緑内障、高血圧など)を持っている方には、必要に応じてかかりつけの先生にご相談をさせて頂きながら、内服を行います。
特別な持病がなければ、メニエール病で使用する量・期間では副作用はご心配いりません。ご自身の判断で薬の量を増やしたり減らしたりすると治療の効果が出ないばかりか副作用がおこりやすくなりますので、用法通り服用してください。

日常生活で気を付けること

規則正しい生活、充分な睡眠・休養を

  • 極力、騒音はさけましょう。
  • 食事は規則正しく、バランスよく摂ってください。
  • たばこや過度な飲酒は避けて下さい。
  • 過労やストレスを溜め込まない工夫をしましょう。

過労やストレスがきっかけとなるケースが多いので、生活習慣の見直しを図ることが大切です。睡眠不足やストレスを解消することも治療の一環です。いつも以上にゆっくりと過ごし、疲れをためこまないように心がけましょう。有酸素運動も発作の予防に有効である、と最近の研究では報告されています。

メニエール病と診断を受けたら

まずは心と体を休ませることが大切です。適切な治療を受けるとともに、自らの生活習慣を見直すきっかけにしましょう。

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