鼻出血についての注意点
あわてずに、適切な対応を
鼻出血(鼻血)は、何度も繰り返し出血することが多い病気です。出血は多くの場合、鼻中隔(図1)から起こり、鼻いじり等が原因になることがあります。
止血の方法
鼻をしっかり押さえれば、5~10分程度で止まりますので慌てずに行いましょう。
鼻の押さえ方
図2の①で示したように、鼻は強くしっかり抑えてください。そして、図2の②のように、小鼻の部分を親指と人差し指でしっかりつまんで鼻中隔(図1)を挟み込むように圧迫します。軽くあごを引いて、お口で呼吸をしてください。
注意
上を向いたり仰向けに寝かせたりすると、のどに血液が垂れ込んでしまって具合が悪くなるのでやめましょう。
のどに下がってきたら、つばと一緒に静かに出して下さい。
また、ティッシュを鼻につめて上を向き、首の後ろをトントンたたく等の行為をされる方がいらっしゃいます。これは根拠がなく、止血効果はありませんのでやめましょう。
鼻出血の予防法
鼻が乾燥すると出血が起こりやすくまりますので、その際は軟膏を使用すると効果的です。軟膏は一日に2回程度塗って下さい。奥まで塗らずに、少量を入り口に塗るようにします。
頻繁に、多量に出血する方
鼻出血の頻度が多く、一度にでる血の量が多い場合は、専用の電気の器械を用いて止血治療を行います。患者様のお体の状態をみさせていただき、場合によっては血が止まりにくくなるなどの血液の病気がないかを検査を行います。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があると出血しやすくなります。その場合には、治療継続が必要ですので、受診してください。